クラブヘッドでのオススメは?と聞かれて「コレ!」と断言するのは難しいかもしれません。
ただ、クラブヘッドも金属加工品なので、工業製品としての基準で考えることも大切だと思います。つまり、それは設計図と製品の誤差が少なく、また個体差が小さいものが優れているということが言える思います。製品精度を向上させるためにコストもかかりますが、製品価格に極力転嫁されていないものは、なおいいのではないでしょうか。
クラブを組む立場から申し上げると、特に、アイアンセットは6本ぐらい、ウェッジまでなら8~9本を同じように組むことになります。
ヘッドは番手ごとに重量が少しずつ変化していきます。その変化の割合が一定だととてもいい仕上がりになりますが、個体差があると重量調整をするために、真鍮やアルミ、タングステンなどの部材を追加していきます。そうするとどうしても誤差が出る可能性が上がります。
なのでおススメは?と聞かれるとその点を説明して、コストパフォーマンスの高い、安定した製品を提供してくれるメーカーの製品をおすすめします。
先日、あるメジャーメーカーのアイアンセットのリシャフトのご依頼を頂きました。シャフトを抜いて、重量を測ってみると…「…」どうしていいかわからないぐらい、ヘッドの重量がバラバラでした。
明らかに製品精度としてはレベルの低いモノでしたが、お時間をいただきながら気長に調整してお渡ししました。ただ、それでも完璧ではなく、調整しきれていない部分もあるという事をご説明し、ご理解いただきました。
以前から高価なクラブがありますが(いくらかは人によりますが)高いからといって、良いとは限らないという事です。
そんななかでも、ちゃんとおすすめできるクラブはありますのでそれは直接お聞きください(笑)
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